花紅柳緑~院長のBLOG

座右の銘「医事は自然に如かず」

漢方の世界

芍薬(シャクヤク)

廿一 芍薬 瑠紅草│「四季の花」夏之部・壱, 芸艸堂, 明治41年 「芍薬」(シャクヤク)は、同名のボタン科、ボタン属多年草の芍薬、学名 Paeonia lactiflora Pall.の根から得られる生薬である。「赤芍」(セキシャク)と「白芍」(ビヤクシャク)に中国では区…

貝母(バイモ)│アミガサユリ・バイモユリ

六 春龍膽・筆桔梗・文字ずり草・貝母・白蒲公英│「四季の花」春之部・壱, 芸艸堂, 明治41年 貝母(バイモ)は、ユリ科、バイモ属の多年草、アミガサユリ(編笠百合)、別名バイモユリ(貝母百合)、学名Fritillaria verticillata Willd. var. thunbergii Ba…

柴胡(サイコ)│三島柴胡(ミシマサイコ)

柴胡(サイコ)は、セリ科、ミシマサイコ属の多年草、ミシマサイコ(三島柴胡)、学名Bupleurum scorzoneraefolium Willd. var. stenophyllum Nakai/日本薬局法:B. falcatum Linné (Umbelliferae)、またはその変種の根から得られる、辛涼解表薬に分類され…

冬瓜皮(トウカヒ)│冬瓜(トウガン)

八十三 冬瓜│「四季の花」夏之部・四, 芸艸堂, 明治41年 冬瓜皮(トウカヒ)は、ウリ科、トウガン属の蔓性の一年草、トウガン(冬瓜)、学名Benincasa hispida (Thunb.) Cogn.の果実の果皮から得られる利水滲湿薬に分類される生薬である。薬性は甘、凉、帰経…

黒点草(コクテンソウ)│杜鵑草(ホトトギス)

油点艸 コスモスヒブリダース│「草花百種 三」, 山田芸艸堂, 明治34年 「黒点草」(コクテンソウ)はヒマラヤホトトギス(中国名は黄花油点草、柔毛油点草)、学名Tricyrtis maculata (D. Don) Machride/T.pilosa Wall.の根あるいは全草から得られる生薬で…

紫苑(シオン)│不忘草

五十 紫苑 河原撫子 男郎花]│「四季の花」秋之部・壱, 芸艸堂, 明治41年 「紫苑」は、キク科シオン属の多年草シオン(紫苑)、学名Aster tataricus L.f.の根と根茎から得られる生薬である。花期は8~10月、淡紫色の散房花序の花を咲かせる。薬性は苦、辛、温…

蓮(ハス)基原の生薬

極楽世界 楼閣地水図│芹沢銈介画, 佐藤春夫作:「極楽から来た挿絵集」(法然上人絵伝), 吾八, 1961 又舎利弗 極楽国土 有七宝池 八功徳水 充満其中 池底純以 金紗布地 四辺階道 金銀瑠璃 玻瓈合成 上有楼閣 亦以金銀瑠璃 玻瓈硨磲 赤珠瑪瑙 而厳飾之 池中…

酸漿(サンショウ)│鬼灯(ホオズキ)

四十八 丹波鬼燈 瓔珞鬼燈 千生鬼燈│「四季の花」秋之部・參, 芸艸堂, 明治41年 酸漿(サンショウ)は、ナス科、ホオズキ属の多年草ホオズキ、学名Physalis alkekengi L. var. franchetii (Mast.) Hort.の全草から得られる生薬である。薬性は酸、苦、寒、帰…

瞿麦(クバク)│撫子(ナデシコ)

瞿麦ノ一首│幸野楳嶺, 幸野西湖画:「草花百種」三, 芸艸堂, 明治34年 「瞿麦」はナデシコ科、ナデシコ属の多年草、カワラナデシコ(河原撫子)、学名Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.)Kitam.、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)、学名D.…

附子(ぶし)・トリカブト│関雲長 骨を刮りて毒を療す

四十九 紅いたどり 鳥兜│「四季の花」秋之部・參, 芸艸堂, 明治41年 附子は、キンポウゲ科、トリカブト属の多年草であるカラトリカブト(唐鳥兜)、学名Aconitum carmichaeli Debx.の塊根から得られる生薬である。兜様の花が秋に咲く直前に掘った母塊根が烏…

南天竹子(なんてんちくし)│ナンテン

二十二 奈ん天ん│「四季の花」冬之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 南天竹子は、別名、南天実(なんてんじつ)、メギ科ナンテン属の常緑低木である南天、学名Nandina domestica Thunb.の実から得られる生薬である。薬性は酸、甘,平、帰経は肺経、効能は斂肺止咳、…

菊花(きくか)│キク

二十五 黄菊 紅菊│「四季の花」秋之部・貮, 芸艸堂, 明治41年 「菊花」はキク科、キク属の多年草キク、学名Chrysanthemum morifolium Ramat.の頭花から得られる生薬である。辛涼解表薬に属し、薬性は辛、甘、苦、微寒、帰経は肺経、肝経、効能は疏散風熱、平…

凌霄花(りょうしょうか)│有木詩八首の内・凌霄

三十 凌霄花 くち奈しの花│「四季の花」夏之部・貮, 芸艸堂, 明治41年 「凌霄花」は、ノウゼンカズラ科、ノウゼンカズラ属、つる性の落葉低木であるノウゼンカズラ (凌霄(りょうしょう)、紫葳(しい))、学名Campsis grandiflora (Thunb.) K. Schumannの花…

蓮蓬草(れんほうそう)│ツワブキ

十七 水仙 徒者ぶき│「四季の花」冬之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 蓮蓬草あるいは橐吾(たくご)は、キク科、ツワブキ属の常緑多年草、ツワブキ(石蕗、艶蕗、大呉風草)、学名Farfugium japonicum(L.f.) Kitam.(=Lingularia tussilaginea Makino)の全草…

川骨(せんこつ)│コウホネ

十五 河骨 おもだ可│「四季の花」夏之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 「川骨」は、スイレン科、コウホネ属の水生多年草であるコウホネ(川骨、河骨)、学名Nuphar japonicum DC.の根茎から得られる生薬である。漢字表記は根茎が骨に似ている為に日本で命名されたも…

秋牡丹根(あきぼたんこん)│シュウメイギク

八 秋命菊 水引草│「四季の花」秋之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 秋牡丹根は、キンポウゲ科、イチリンソウ属の多年草、シュウメイギク(秋明菊、秋牡丹、野棉花)、学名Anemone hupehensis var. japonicaの根から得られる生薬である。シュウメイギクの花期は8~…

山梔子(さんしし)

四 柚 く遅奈し│「四季の花」冬之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 「山梔子」はアカネ科、クチナシ属の半常低木クチナシ(梔子、支子)、学名Gardenia jasminoides Ellis forma grandiflora (Lour.) Makinoなどの成熟果実から得られる生薬である。清熱薬に属し、薬…

小茴香(しょうういきょう) 蜀葵(しょくき)

廿八 たち阿ふひ ういきやう│「四季の花」夏之部・貮, 芸艸堂, 明治41年 「小茴香」はセリ科、ウイキョウ属の多年草ウイキョウ、学名Foeniculum vulgare Mill.の成熟果実から得られる生薬である。香辛料フェンネル(Fennel)としても常用される。花期は夏で…

鶏冠花(けいかんか)│ケイトウ

六 紅鶏頭 黄鶏頭 紅葉鶏頭 黄葉鶏頭│「四季の花」秋之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 「鷄冠花」はヒユ科、ケイトウ属の一年草ケイトウ、学名Celosia cristata L.の鶏冠状の花穂から得られる生薬である。収渋薬に属し、薬性は甘、渋、凉、帰経は肝経、大腸経で、…

紫茉莉根(しまつりこん)│オシロイバナ

鈴木其一 白蔵司・紅花・白粉花図 三幅対, 東京国立博物館蔵│「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展図録, p204, 2016 「紫茉莉根」は、オシロイバナ科、オシロイバナ属の多年草オシロイバナ(御白粉花、夕錦、洗澡花、紫茉莉)、学名Mirabilis jalapa L.の根から得…

薏苡仁(よくいにん)│ハトムギとジュズダマ

貮 数珠だ満 蕎麦能花│「四季の花」秋之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 「薏苡仁」は、ハトムギ、学名Coix lachrymal-jobi L. var ma-yuen Stapfの種皮を除いた成熟種子から得られる生薬である。ハトムギはジュズダマ属、イネ科の一年草で、夏季に穂状花序をつけ…

石蒜(せきさん)│ヒガンバナ

石蒜はヒガンバナ科、ヒガンバナ属の多年草球根植物ヒガンバナ(彼岸花、曼殊沙華)、学名Lycoris radiata Herb.の鱗茎から得られる生薬である。鱗茎は作用の激しいアルカロイドを含有し有毒である。花期は9~10月、一本の花茎を出して数個の輪状の赤色花を…

紅花(こうか)│ベニバナ

五十四 紅花 夕錦│「四季の花」夏之部・參, 芸艸堂, 明治41年 「紅花」は、キク科、ベニバナ属の越年草ベニバナ、学名Carthamus tinctorius L.の花から得られる生薬である。活血化瘀薬に属し、薬性は辛、温、帰経は心経、肝経で、効能は活血通経、祛瘀止痛(…

枇把葉(びわよう)│ビワ

七十一 枇杷 かいう│「四季の花」夏之部・四, 芸艸堂, 明治41年 「枇把葉」は、バラ科、ビワ属の常緑高木であるビワ (枇杷)、学名Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl.の裏毛を取り除いた葉から得られる生薬である。止咳平喘薬に属し、薬性は苦、微寒、帰経…

虎耳草(こじそう)│ユキノシタ

五 ゆき能した│「四季の花」夏之部・壹, 芸艸堂, 明治41年 「虎耳草」はユキノシタ科、ユキノシタ属の宿根性の半常緑多年草、学名Saxifraga stolonifera Meerb.の全草から得られる生薬である。薬性は苦、辛、寒、小毒、帰経は肺経、脾経、大腸経で、効能は疏…

薮薬師│庭訓往来

『庭訓往来』(ていきんおうらい)は南北朝後期から室町初期にかけて成立した書で、一年十二カ月の往復書簡の形式をとり、一般常識や教訓を学ぶ初等教育の教本として流布した。薮医者ならぬ「藪薬師」の単語が登場するのは、疾病の治療や養生法を語る十一月…

薮醫者解│風俗文選

「世に言い広められている“薮医者”は、本来名医の称である。今で言う所の下手な医師ではない。」で始まる《薮醫者解》(やぶいしゃのかい)は、蕉門十哲の一人である森川許六編の『風俗文選』(ふうぞくもんぜん)に納められた、同じく彦根藩士の松井汶村(…

竹葉(ちくよう)│ハチク

八十八 若竹 や婦らん│「四季の花」夏之部・四, 芸艸堂, 明治41年 「竹葉」はイネ科、マダケ属の多年草常緑竹ハチク、学名Phyllostachys nigra (Lodd.) Munro var. henonis (Bean) Stapfの鶏冠状の葉から得られる生薬である。清熱薬に属し、薬性は甘、辛、淡…

木賊(もくぞく)│トクサ

六十六 蔦 蓼 木賊│「四季の花」秋之部・參, 芸艸堂, 明治41年 「木賊」はトクサ科、トクサ属のシダ植物トクサ、学名Equisetum hyemale L.の全草から得られる生薬である。薬性は甘、苦、平、帰経は肺経、肝経、胆経で、効能は疎散風熱、明目退翳、止血(肝胆…

芭蕉葉(ばしょうよう)・芭蕉根(ばしょうこん)

卅七 芭蕉の花│「四季の花」夏之部・貮, 芸艸堂, 明治41年 「芭蕉根」バショウ科、バショウ属の宿根性の大型多年草、学名Musa basjoo Sieb.の芭蕉の葉あるいは根茎から得られる生薬である。「芭蕉葉」の薬性は甘、淡、寒、帰経は心経、肝経で、効能は清熱、…