
六十六 蔦 蓼 木賊│「四季の花」秋之部・參, 芸艸堂, 明治41年
「木賊」はトクサ科、トクサ属のシダ植物トクサ、学名Equisetum hyemale L.の全草から得られる生薬である。薬性は甘、苦、平、帰経は肺経、肝経、胆経で、効能は疎散風熱、明目退翳、止血(肝胆の風熱の邪を散じ、肝熱による眼球結膜充血や腫脹・疼痛・羞明・流涙および眼球の翳膜(目翳(もくひ)、眼球内に翳が出来て視力が低下する病気)などの目疾を改善する。血便や痔出血などの出血を止める。)である。
謡曲「木賊」は、信濃国で木賊を刈る老翁が人攫いにかどわかされた我が子を偲んで物狂の舞を舞う物語である。最後に生き別れとなった一人子と再会を果たし大団円となる。
木賊刈る 園原山の 木の間より 磨き出でぬる 秋の夜の月 夫木和歌抄 巻二十・雑二 源仲正