銘菓「糊こぼし」 奈良・萬々堂通則
華厳宗大本山、東大寺の二月堂で行われるお水取り(修二会)は、本年3月1日から本日14日まで行われ、古都奈良に春を告げる伝統行事である。東大寺の創建に尽力された良弁僧正をお祀りする開山堂に咲く名椿「良弁椿」は、紅色に白斑が入った花弁の形から別名「糊こぼし」と呼ばれる。この糊こぼしを象った椿の造花が二月堂の須弥壇に奉納される。奈良の和菓子店ではこの時期にだけ、糊こぼしを模してその名を冠した生菓子が販売される。
二月堂に籠りて
水取や氷の僧の沓の音 野ざらし紀行 芭蕉