花紅柳緑~院長のBLOG

座右の銘「医事は自然に如かず」

極高は極平に寓する│「菜根譚」


マニフィーク(笹百合ハイブリット交配種)

禅宗曰、飢来吃飯倦来眠。詩旨曰、眼前景致口頭語。盖極高寓于極平、至難出于至易。有意者反遠、無心者自近也。」
(後集│禅境叢書「菜根譚」, p166-167)
禅宗に曰く、「飢え来りて飯を喫し、倦み来りて眠る」と。詩旨に曰く、「眼前の景致、口頭の語」と。蓋し極高は極平に寓し、至難は至易に出で、有意の者は反って遠く、無心の者は自ずから近きなり。
禅語に「腹が減れば飯を食い、腹がくちれば眠る」、詩道に「眼前の景色を写し、普段の言葉で述べよ」がある。最も高徳な道は最も平凡な中にあり、最も至難な道は最も平易なものから始まる。殊更作為的な計らいに走れば真実からは遠ざかる。智巧を恃まず無為自然にあるが真実への捷径である。(拙訳)

参考資料:
洪応明著, 呉言生訳注:禅境叢書「菜根譚」, 上海古籍出版, 2016
洪自誠著, 岬龍一郎編訳:「菜根譚」, PHP研究所, 2010
湯浅邦弘著:中公新書菜根譚 中国の処世訓」, 中央公論新社, 2010