アート・文化
寛平御時、后の宮の歌合の歌待てといふにとまらぬものと知りながら しひてぞ惜しき春の別れは 新古今和歌集・巻第二 春歌下 読人知らず全世界的に甚だ厳しい医療状況にあったCOVID-19拡大の時期、各種の学会総会・学術講演会、研究会、夏期講習会が一時延期…
櫻屏風 秀吉から光秀に贈る│尾形月耕「日本花圖繪」明治廿五年 尾形月耕作『日本花図絵』は、日本を代表的する桜花にまつわる人物や歴史が描かれた、明治25年から31年にかけて制作された浮世絵の作品集である。尾形月耕は明治から大正期の浮世絵師、日本画家…
マニフィーク(笹百合ハイブリット交配種) 清明 杜牧 清明時節雨紛紛 清明の時節 雨紛紛 路上行人欲斷魂 路上の行人 魂を断たんと欲す 借問酒家何處有 借問す 酒家 何れの処にか有ると 牧童遥指杏花村 牧童 遥かに指す 杏花村 川合康三編訳:「中国名詩選(…
マニフィーク(笹百合ハイブリット交配種) 「禅宗曰、飢来吃飯倦来眠。詩旨曰、眼前景致口頭語。盖極高寓于極平、至難出于至易。有意者反遠、無心者自近也。」 (後集│禅境叢書「菜根譚」, p166-167) 禅宗に曰く、「飢え来りて飯を喫し、倦み来りて眠る」…
櫻ノ詩 児島高徳│尾形月耕「日本花圖繪」明治丗年 微服潛行して、時分を伺ひけれども、しかるべき隙もなかりければ、主上の御坐ありける御宿の庭前に、大きなる桜の木のありけるを押し削つて、大文字に一句の詩をぞ書きたりける。 天勾践を冗らにすること莫…
偶興 安積艮斎 自甘無用臥柴關 自ら甘んず 無用柴関に臥するに 花落鳥啼春晝閑 花落ち鳥啼いて春昼閑なり 有客來談人世事 客有り 来りて人世の事を談ず 笑而不答起看山 笑って答へず 起って山を看る 菊田紀郎, 安藤智重訳注:「安積艮斎 艮斎詩略」, 明徳出…
八月二日 丙申 参河守範頼、起請文を書きて、将軍に献ぜらる。これ反逆を企つるの由、聞こしめし及ぶによつて、御尋ねの故なり。その状に云はく、 敬みて立て申す 起請文の事。 右御代官として、たびたび戦場に向かひをはんぬ。朝敵を平らげ、愚忠を盡してよ…
蒲桜 範頼桜の名あり│尾形月耕「日本花圖繪」明治丗年 曲亭馬琴著『玄同放言』、源ノ範頼・東光寺蒲桜並古碑附の章には、源頼朝の異母弟、範頼公の御生涯、東光寺の巨桜蒲桜と古碑の由緒が詳細に語られている。範頼公の御最期は『保歴間記』にて「建久四年八…
惜しめども思ひげもなくあだに散る 花は心ぞかしこかりける 山家集・上 春 西行
風さそふ花のゆくへは知らねども 惜しむ心は身にとまりけり 山家集・上 春 西行
古木の桜の所々咲きたるを見て わきて見ん老木は花もあはれなり いまいくたびか春にあふべき 山家集・上 春 西行
おぼつかないづれの山の峯よりか 待たるる花の咲きはじむらん 山家集・上 春 西行
鈴蘭の花貰はれたさうに咲く 祇園守 鈴蘭に託す一言一句かな 一句好日 鈴蘭が咲けば気になる小約束 初東雲・後藤比奈夫
言懐古示諸子 皆川淇園 斉籖同二酉 斉籖(さいせん) 二酉(にゆう)に同じく 家訓在三餘 家訓 三余に在り 開物通仲尼 開物 仲尼に通じ 知言継子輿 知言 子輿に継ぐ 不沽終櫝秘 沽(う)らずして終に櫝秘(とくひ)し 屡酔乏嚢儲 屡(しばし)ば酔ひて嚢儲(…
子曰、參乎、吾道一以貫之。曾子曰、唯。子出、門人問曰、何謂也。曾子曰、夫子之道、忠恕而已矣。 (巻第二 里仁第四) 子曰わく、参よ、吾が道は一以て之を貫く。曾子曰く、唯(い)。子出ず。門人問うて曰わく、何の謂いぞや。曽子曰わく、夫子の道は忠恕…
山風は吹けど吹かねどしら波の寄する岩根は久しかりけり 新古今和歌集・巻第七 賀歌 伊勢
住江に生ひ添ふ松の枝ごとに 君が千年の数ぞこもれる 新古今和歌集・巻第七 賀歌 前大納言隆国
越王攻呉王、呉王謝而告服。越王欲許之。范蠡大夫種曰、不可、昔天以越與呉、呉不受、今天反夫差、亦天禍也。以呉予越、亦拜受之、不可許也。大宰嚭遺大夫種書曰、狡兎盡則良犬烹、敵國滅則謀臣亡、大夫何不釋吳而患越乎。大夫種受書讀之、太息而歎曰、殺之…
夢江南 一 李煜 千萬恨 千万の恨み 恨極在天涯 恨みの極まるは天の涯にあり 山月不知心裏事 山にかかる月は知らず心の裏(うち)の事 水風空落眼前花 水もふく風に空しく落つ眼の前りの花 揺曳碧雲斜 揺曳として碧雲斜めなり 夢江南 二 梳洗罷 梳洗(そせん…
はや立冬過ぎるも暫し晩秋を惜しんで 一年にふたたび行かぬ 秋山を心に飽かず過ぐしつるかも 万葉集・巻第十
ふぢばかまをよめる 主しらぬ香こそにほへれ 秋の野に誰ぬぎかけし藤袴ぞも 古今和歌集・巻第四 秋上 素性法師 蘭をよめる ふぢばかま主はたれともしら露の こぼれてにほふ野辺の秋風 新古今和歌集・巻第四 秋歌上 公猷法師
ホトトギス(杜鵑草)、フジバカマ(藤袴、紫紅と白)、ハゴロモフジバカマ(羽衣藤袴)、ショウジョウソウ(猩生草)、ダリア(天竺牡丹)、シュウメイギク(秋明菊)、コスモス(秋桜) 秋の野を分けゆく露にうつりつつ わが衣手は花の香ぞする 新古今和歌…
南屏山昇月 曹操/月岡芳年「月百姿」 3 Rising moon over Mount Nanping --- Cao Cao 歩出夏門行(神龜雖壽) 曹操孟徳 神龜雖壽 猶有竟時 神亀 壽なりと雖も 猶お竟くる時有り 騰蛇乘霧 終爲土灰 騰蛇 霧に乗るも 終には土灰と為る 老驥伏櫪 志在千里 老驥…
天平の夢 胸の裡吹き抜けてゆく風のありひたすら会いたし野の仏たち 硝子の馬 帯野寿美子
終日見野花乱れ咲く野辺の萩原分け暮れて露にも袖を染めてける哉 山家集・上 秋 西行
山家初秋 さま/゛\のあはれをこめて梢吹く風に秋知る深山辺の里 山家集 西行
三国志圖會内 玄徳風雪二孔明を訪フ│月岡芳年 明治十六年 蜀志、諸葛亮字孔明、琅邪陽都人。躬耕隴畝、好為梁父吟、毎自比管仲樂毅。時人莫之許。惟崔州平徐庶與亮友善、謂爲信然。時先主屯新野。徐庶見之謂曰、諸葛孔明臥龍也。將軍豈願見之乎。此人可就見…
元輔がむかしすみけるいへのかたはらに、清少納言住みしころ、 雪のいみじくふりて、へだてのかきもなくたふれて、みわたされしに、 跡もなく雪ふるさとのあれたるをいづれむかしのかきねとかみる 一五八│「赤染衛門集全釈」 / 巻第十六 雑歌上│「新古今和…
四十九 藤│「四季の花」春之部・貳, 芸艸堂, 明治41年 ムラサキノクモトゾミユルフヂノ花イカナルヤドノ シルシナルラム (紫の雲とぞみゆる藤の花 いかなる宿のしるしなるらむ) ト.若干ノ人皆此レヲ聞テ、胸ヲ扣テ、「極ジ」ト讃メ喤ケリ。大納言(藤原公…
2024年度大和未生流夏期特別講習会の花器は、御家元御監修の掛花入にも使うことができる信楽焼の一重切花入であった。 松かげの岩井の水をむすびつつ 夏なき年と思ひけるかな 和漢朗詠集・巻上 納涼 恵慶法師